原田維夫がもっともコンビを組む機会が多い作家さんのひとり、「宮城谷昌光」さんの歴史大河小説『湖底の城 第七巻』(講談社文庫)、および江戸中期の成熟した時代にあってなお、懸命にもがき生きる人々を描く時代作家として注目されている青山文平さんの『半席』(新潮文庫)が、いずれも文庫版で発売となりました。
●『湖底の城 第七巻』解説:
楚の出身である范蠡(はんれい)は十二歳の時、家族と住居を盗賊の襲撃により失った。
奇跡的に難を逃れた彼は、父の親族がいる越の会稽へ移り住み、賢者・計然のもとで学ぶ。ここで親友の種(しょう・後の大夫種)と出会い、優秀な二人は二十代半ばにして太子・句践(くせん)の側近に抜擢される。
やがて、越に呉が攻め入ると、范蠡は策略をめぐらし越を救う存在となるのだった。謎多き忠臣を活写する、中国大河歴史ロマン第7弾!
●『半席』解説:
分別ある侍たちが、なぜ武家の一線を越えたのか。直木賞受賞後、待望の第一作!
若き徒目付の片岡直人に振られたのは、腑に落ちぬ事件にひそむ「真の動機」を探り当てることだった。精勤していた老年の侍がなぜ刃傷沙汰を起こしたのか。
歴とした家筋の侍が堪えきれなかった積年の思いとは。語るに語れぬ胸奥の鬱屈を直人が見抜くとき、男たちの「人生始末」が鮮明に照らし出される。本格武家小説の名品六篇。
2018年7月10日、毎日新聞にて連載され、原田維夫が連日作品を提供した、歴史大河小説『劉邦』(宮城谷昌光・著/文藝春秋社)1,2巻が、新たに文庫版で登場しました。
原田維夫の躍動感あふれる挿絵とともに、劉邦のダイナミックな成長ストーリーをぜひお楽しみください!
【作品紹介】
劉邦の挙兵までを描く第一巻!
劉邦軍の進撃と成長を描く第二巻!
劉邦には超人的な武威も徳もなかったにもかかわらず、項羽を倒して、天下を取った。このふしぎさを合理のなかにすえなおせば、個の力ではなく、集団の力がそうさせたというしかない。 [宮城谷昌光]
農民の子に生まれ、五十歳手前まで平凡な一地方官吏に過ぎず、戦闘においても項羽におよばなかった劉邦が、なぜ漢王朝の初代皇帝になれたのか。「集団の力」に着目して、挙兵から皇帝即位までを描いた大河小説全四巻。
リーダーシップについて、人心掌握について、現代のビジネスパーソンにとっても、深い示唆に満ちた作品。
毎日芸術賞受賞作。
2018年7月14日(土)付の「朝日新聞・夕刊」に、『東京五輪物語 外国人を案内「ピクトグラム」 気鋭集め考案 世界に広がる』と題して、原田維夫へのインタビューを中心に構成された「ピクトグラム開発秘話」が掲載されました。
【記事の抜粋】
----版画家の原田維夫さんは、当時同じデザイン事務所に勤めていた横尾忠則さんらと参加した。夜食の弁当が出るだけで無給だったが、「最年少の僕には、憧れの先輩たちと、すごいプロジェクトに関われるという高揚感があった」という。
-----部会は数カ月後に解散。出来上がったシンボルマークの著作権は。「社会に還元しよう」という勝見さんの提案で放棄された。原田さんは五輪はテレビで見ただけで、できあがった39酒類のマークはどうなったのかすら知らなかった。会場のあちこちで使われ、その後「ピクトグラム」という名で世界に普及したと知るのは、何十年もしてからだった。
今年のトニー賞を11部門で総ナメした『バンズ・ヴィジット』の音響デザイン賞を、原田維夫の甥である「カイ・ハラダ」(原田 海)が受賞しました。
トニー賞は、映画のアカデミー賞などと並んで、ブロードウェイ・ミュージカルなど演劇・ミュージカルの世界における最高峰のAwardです。
カイ・ハラダのトニー賞受賞時のスピーチや受賞作品の映像を含めたインタビューをぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=NnuG39e037M
https://www.youtube.com/watch?v=CruHqJyBcMU
きたる5月18日(金)から、おしゃれな手ぬぐい専門店「かまわぬ 代官山店」さんにて、「宮部みゆき」さんの新刊『あやかし草子』の発売を記念して、原田維夫が宮部さんに提供した挿絵版画の展示・販売、および原田の作品が施されたグッズの販売が行われます。
お誘い合わせのうえ、ぜひお出かけください!
●開催場所:かまわぬ 代官山店
渋谷区猿楽町23−1
●開催日時:5/18(金)〜6/3(日)
●時間:11:00〜19:00
●TEL::03-3780-0182
『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』
人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰!
●著者 宮部 みゆき
●定価 1,944円(本体1,800円+税)
●発売日:2018年04月27日
ーーーーー江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。 塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。
亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。
人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!
もくじ
第一話 開けずの間
第二話 だんまり姫
第三話 面の家
第四話 あやかし草紙
第五話 金目の猫
※出典:角川書店さんホームページ:
3月9日に放送された『時空博物館〜1964年」日本を賑わせた懐かしモノ探し』(第一回放送)にて、原田維夫が、1964年の東京オリンピックから生まれ、ソフト分野における日本最大のイノベーションの1つとして世界中に広がっていった「ピクトグラム」(当時は「シンボル」と呼ばれていました)の開発秘話について語りました。
さらには、NHKの生放送番組に出演したときに初めて紹介して以来、当時の迎賓館の地下室においてピクトグラムが生まれる瞬間を活写した貴重な資料としてマスコミ関係者の間でその存在が話題(?)となってきた原田の版画作品「東京オリンピックデザイン部 シンボル部会のある一日」も紹介され、番組に華を添えました。
ちなみにピクトグラムの精神は、2018年現在においても力強く息づいており、2020年開催の東京オリンピックに向けて新たに15種類のピクトグラムが公式に認定(2017年7月)され、会場に配置されることが決定したようですね。
ピクトグラムの生みの親のひとりとして、まさに時空を超えて広がり続けるその姿に原田自身も感動を覚えずにはいられません。
2016年11月5日から今年10月31日までの1年間の連載期間中、原田維夫が挿絵を担当させていただいた、宮部みゆきさん・作「三島屋変調百物語 あやかし草紙」が無事終了をむかえ、原田維夫の作品との出会いや想い入れを東京新聞夕刊紙上(11/7付)で語られています。
宮部さんが原田維夫の作品に出会われたのは十二歳の夏休み。それ以来、原田に作品を描いてもらう、ということをひとつの目標として作家活動を続けてこられたのこと。
そんな宮部みゆきさんのお人がらが伝わってくると同時に、宮部作品の面白さの原点にも触れることができるたいへん興味深い記事となっています。ぜひご覧ください。
#2度のクリックで大きく拡大してご覧いただけます。
●宮部 みゆき(みやべ・みゆき) 東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」(オール読物推理小説新人賞)でデビュー。99年「理由」で直木賞、07年、本紙連載の「名もなき毒」で吉川英治文学賞。著書に「模倣犯」「ソロモンの偽証」など。東京都在住。
●原田 維夫(はらだ・つなお) 東京生まれ。多摩美大卒。グラフィックデザイナーの田中一光氏に師事。1964年の東京五輪で、若手デザイナーらによるピクトグラム(絵文字)の開発チームに参加。現在は版画家として、数多くの時代小説の挿絵を手掛ける。東京都在住。
下の写真は『あやかし草子』連載終了後の納会。左は宮部みゆきさんと原田維夫のツーショット、右は1年間の連載を担当された新聞三社連合(北海道新聞、中日新聞、東京新聞、西日本新聞)の皆さんと。
11月8日、中央公論新社さんより、原田維夫が作品を提供している宮城谷昌光さん作『呉漢・上下巻』が発刊されました。
原田の作品が随所に織り込まれています。ぜひご覧ください。
以下、『呉漢』についての「産経ニュース」さんの特集記事です。
-----作家の宮城谷昌光さん(72)が新しい長編『呉漢(ごかん)』(中央公論新社)を出した。
貧しい家に生まれ、古代中国の後漢王朝(25~220年)を開いた光武帝・劉秀(りゅうしゅう)を支える武将にまでのぼりつめた呉漢の生涯を描く。歴史書にも記述が少ないという知将の歩みを、自らの雌伏の時代も投影しながら臨場感たっぷりに紡いでいる。(海老沢類)
三国志の時代から遡(さかのぼ)ること約200年の中国。王莽(おうもう)の圧政への不満から反乱が相次ぎ、各地に武将が乱立する群雄割拠の様相を呈していた。貧しい家の出で、農場で土を耕しながら一生を過ごすと思っていた呉漢は、運命の変転で、後に光武帝となる劉秀とめぐりあい、知将として信頼を得ていく。14年にも及んだ全土統一への苛烈な戦いと平定への歩みがつづられる。
◆自然の理を知る
宮城谷さんは平成23年刊の『草原の風』で、後漢の成立を劉秀の視点から描いている。ただ脱稿後も「書き尽くした」感じはなかったという。「長く難攻不落だった(今の四川省とほぼ同じ区域にあたる)益州(えきしゅう)への攻めを光武帝はうまくやる。その仕事をしたのが呉漢という武人。難しい仕事をやってのける人間だから面白くないはずはない。描こう、と」
暗さはあるけれど厄介な自意識とは無縁。目先の計算や利害に目が曇ることはなく、鋭敏なのに鈍重なところもある。呉漢の不思議な魅力にひき寄せられ、年長の知恵袋や優秀な武人が集う。その進軍は電光石火の速さで、負け知らず。次第に乱世を鎮めるために不可欠な存在となっていく。
希代の武将を形づくるのが、農地を見つめながら学んだ〈人の力ではどうしようもないものがある〉という感覚だ。天候ひとつで何もかもが大きく変わってしまう自然の理を知る呉漢の美質が、絶大な寛容さを備えた名君・劉秀との共通点として印象的に描かれる。「『地』ばかり見ている人間は、相当したたか。『天』や『人』ばかり見ている人とは違う合理性を学ぶ。『地』から教えられるものは大きい」
そんな才気に大きな志が加わり、一本の太い人生が織りあがる。〈人が念(おも)う力とは、小石を黄金に変える〉-。呉漢は若き日に聞かされた言葉を折に触れて反芻(はんすう)する。宮城谷さん自身、作家になるために20代で会社を辞めたものの、直木賞を受けたのは40代半ばになってから。文学的自立を志し、先の見えない闇の中をはい上がってきた。
「そのときに、何かを一心に見つめると、石も黄金に変わる、と教えられた気がしたんです。暗闇の中で『灯(あかり)が欲しいな』と思っても、本当の灯というのは外から人が差し出してくれるものじゃない。真っ暗な中に置かれた人間は自分で光らない限り足元は見えない…そう気づくまで時間がかかりました。小説家のずるいところだけど(笑)、自分の何かを移植しないと登場人物は強くならない」
◆「爽快さ」描いて
「歴史のメカニズムから入ろうとすると、小説は硬直化する。基本はやはり人を書くこと。だから『時代を理解しすぎないこと』が自分の作家としての戒めです」
長いキャリアに裏打ちされた言葉の端々に、歴史小説を書き続ける厳しさと喜びがにじむ。「現代小説だと(登場人物の)非凡さは不合理なものにうつる。でも歴史小説では非凡さが爽快さや格好良さにつながる。『格好いい男』なんて現代小説では書きようがない」。そう言って相好を崩した。「小説に登場する人間によって自分の『幅』が広がる。呉漢みたいな人とめぐり会えると、うれしいなと思います」
※産経ニュースさん記事のページ:
http://www.sankei.com/life/news/171122/lif1711220022-n1.html
※中央公論新社さんホームページ:
http://www.chuko.co.jp/tanko/2017/11/005018.html
原田ともっともコンビを組む機会が多い作家さんの一人、宮城谷昌光さんの『随想 春夏秋冬』が新潮社さんより発刊されました!
◆p26〜旅の始まり〜より:
・・・昭和四十八年(一九七三年)に、二十四歳であった本多聖枝(きよえ)は、二月に私と見合いをして、二か月後の四月には、宮城谷聖枝となった。
その見合いをふりかえってみて、あれほど暗い見合いはめずらしいのではないか、と私はおもっている。ふたりが何を話し合ったのか、こまかくは覚えていない。たしか、私はこういう質問をした。
「いままで、楽しかったことは、ありましたか」
「何もありません」
と彼女はためらうことなく答えた。
「ぼくもだ」
私はそういった。そのとき私は彼女の真実の声を聞いたような気がして、この人にはことばを飾る必要がないとわかり、うれしかった・・・
◆あとがき、より:
・・・そういう浪漫的な人生の歩みを、妻はひそかに望んでいたのであろうが、私と歩く道は暗すぎた。四十代のなかばにさしかかったとき、私は贖罪(しょくざい)ということを考えはじめた。妻の人生をだいなしにした罪をつぐなうには、どうしたらよいか。
−−−−−−−小説なんぞ、さっさと棄てることだ。
それしかない、と切実におもい、実際に棄てる準備をした。さきに無所有と書いたが、ひとつだけ所有していたものがあったのである。それを棄てる、と決め、筆を折ろうとしたとき、突然、私は小説家になった。ほんとうに棄てようとしなければ、ほんとうに得られない、とつくづく実感した・・・
2016年11月5日から東京新聞その他にて連載を開始した、原田維夫が作品を提供する宮部みゆきさんの『三島屋変調百物語 あやかし草紙』が、いよいよ10月31日でファイナルをむかえます。
一年間にわたり、ご愛読いただき、また、原田維夫に対し、多数の温かいご声援をいただき、ありがとうございました。
※画像は「あやかし草子」で挿絵として使用された作品の一部です。拡大してお楽しみください。
原田維夫がもっともコンビを組む機会が多い作家さんのひとりである「宮城谷昌光」さんの歴史大河小説『湖底の城 第八巻』(単行本)および『湖底の城 第六巻』(文庫本)が発売となりました。
ぜひお買い求めいただき、宮城谷流・春秋物語のダイナミズムを存分にご堪能ください!
【単行本解説】
度重なる奇襲作戦により見事呉との戦いに勝利した越。戦に勝利した范蠡は戦場から王宮へ戻り復命を行った。そして宝楽家より白斐を妻として迎えることが決まるのだが、かつての婚約者・西施が後宮に妾として入ったと聞き動揺してしまう。
越に負けた呉では、謎の人物の密告により更なる越軍の動きを想定し、次なる戦に向けての体制を伍子胥は整え始める。
越の范蠡もまた、王・句践の作戦を知り呉にどのように立ち向かっていくべきか思いを馳せる。
知略にとんだ伍子胥と句践。それぞれ、国を守るための作戦とは、そして戦いの行方は――。
【文庫本解説】
天才軍師・孫武を迎え入れた呉は、連戦の末に楚都を陥落させた。呉軍を率いる伍子胥は、殺された父兄の仇を討つため、平王の墓を暴き、屍に三百回も鞭を打つ。
虚しさを感じつつも復讐をはたした伍子胥のもとに、孫武の病の報せが舞い込んだ。中国歴史小説の第一人者が綴る春秋戦国絵巻。心を揺さぶる伍子胥篇。
※出典:いずれも講談社さんホームページより:
秘本朗読シリーズ
袖と袖 伝・小栗風葉
〜世に「好色本」「発禁本」の類は誠に多く、流麗な文体と躍動感、豊かな情緒に溢れ、見過ごし難い傑作があります。
語りの名手、壤晴彦が挑む、声に出して読む『秘本』朗読に、日本を代表する版画家・原田維夫の春画を加え、南青山MANDALAの素敵な空間で、官能的な日本文学をお楽しみください。
◆秘本朗読シリーズ「袖と袖」伝 小栗風葉
壤 晴彦(語り) 千代 正行(ギター演奏) 原田 維夫(版画)
◆日時:11月27日(月)
◆場所・連絡先:南青山MANDALA
港区南青山3-2-2MRビルB1 ※地下鉄銀座線1A出口より徒歩5分
TEL: 03ー5474−0411(16:00以降)
◆当日の時間割:1st 開場14:00 開演15:00 2nd 開場18:30 開演19:30
◆料金:前売¥4300 / 当日¥5000 (1ドリンク制)
※10/11より前売開始 店頭・メール予約・web予約
《ご予約・お問い合わせ》 ファーストピック(担当:西)
TEL:044−833−7726、 FAX 044−822−1173
E−MAIL: n_hatsue@nifty.com
原田維夫が、木版画の制作と1964年東京オリンピックのピクトグラム作成メンバーとしての当時の秘話を語ります。
原田ファンの皆さま、東京オリンピックやピクトグラムにご関心をお持ちの皆さま、ぜひご来場いただければ幸いです。
◆日時:10月17日(火)14:00開始
◆場所:HUG高輪
高輪区民協働スペース
※「白金高輪駅」徒歩5分
◆申込:当日受け付けです。
高輪地区情報紙「みなとっぷ」は、平成18年度に創刊し、区民編集メンバーとともに「地域の話題」や「地域で活動している人」を紹介し、10年以上がたちました。
今回、1つの節目として、過去に「みなとっぷ」の表紙を飾ってくださったアーティストのご協力のもと、作品等を展示します。
高輪地区を拠点にして創作活動をしている数多くのアーティストの作品等を見ることのできるまたとない機会です。皆さんお誘い合わせの上、ぜひお越しください。
(港区ホームページより)
●開催期間:9月22日(金)から24日(日)午前10時から午後5時
●場所:高輪区民センター2階
※地下鉄「白金高輪駅」ほぼ真上にあります。
●出展予定アーティスト(敬称略)
◎版画家:原田維夫
・画家:阿部愼藏、今井みどり、小川エリ、
佐伯庄吾、 島田公子、髙橋美穂、松島純、三嶋禮雄
・空間プロデューサー・アートディレクター:相羽髙德
・写真家:高井哲朗、山内英徳
・書家:國兼凜仙
・日本画家:中島千波
・能楽師:友枝昭世
2017年5月3日(水)付の日刊スポーツで、原田維夫が当時のもようを詳しく解説したピクトグラムの大特集が、見開きのほぼ2面全面を使って組まれました。
これは、日刊スポーツにおける2020年の東京五輪までの300回大型連載シリーズの「第144回」として、原田の全面的な協力のもとに特集されたものです。
当時のピクトグラムの秘話や創生期のピクトグラムの数々、それらのピクトグラムが生まれるその場を再現した原田の作品など盛りだくさんで、とても楽しく読める内容となっています。
ファンの皆さま、機会がありましたら、ぜひご覧ください。
日刊スポーツさんの熱心なご取材と素晴らしい紙面づくりに心から敬意を表します。
ありがとうございました!
下の写真は本ではありません(いちばん左をのぞく)。
これは、3月22日にある出版社の主催で開かれた、宮城谷昌光の旭日小綬章受賞を祝したパーティでいただいた「ケーキ」です。
宮城谷さんの作品のブックカバーがチョコレートで作られてケーキの上にのせられたものなんですね。何とも可愛らしいでしょう?
あまりにキレイにできているので、しばし眺めていたいと思いまして、大事に持って帰ってきてしまいました(笑)。
K.Itoya B1「原田 維夫 木版画展」3月15日(水)~31日(金)、K.Itoya B1フレームコーナーにて「原田 維夫 木版画展」を開催いたします。
悠久の歴史を感じる新薬師寺・十二神将のシリーズや東京新聞で連載中の「あやかし草子」(宮部みゆき作)挿絵、縁起のよい馬の図など、力強くリズミカルな線で彫られた作品はどれも躍動感や臨場感にあふれ、活き活きと目に映ります。
今回新しい試みとして描いたラインスタンプの原画も展示いたします。ぜひこの機会に魅力的な木版画の世界をお楽しみください!
ご来店をお待ちいたしております。
原田 維夫 木版画展
開催期間:3月15日(水)~31日(金)
時間:<月~土> 10:00~20:00
<日・祝> 10:00~19:00
※最終日31日(金)のみ18時まで
2月10日、代表作『天と地と』などでも知られる往年の大作家「海音寺潮五郎」がその生涯をかけて追い求めた西郷隆盛の生涯をつづった名作『史伝 西郷隆盛』が文春文庫版として刊行されました。
装丁画には、文春さんにて海音寺の作品のほとんどを担当してきた原田維夫が、今回の文庫版のために新たに創作した作品が使われています。
本作品は、海音寺の真骨頂のひとつでもある綿密な時代考証と独自の豊かな歴史観にもとづいて西郷の実像と生きざまに肉迫するもので、2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」(せごどん)を観るうえでもたいへん役に立つ内容となっています。
ぜひ手にとってご覧ください。
※一部、試読ができます。
2016年12月8日より、原田維夫の作品がLINE社のスタンプとして販売開始になりました。
いずれも原田のユーモアとあそび心が反映されたスタンプ作品となっています。ぜひご購入いただき、楽しいコミュニケーションにお役立てください!
【原田維夫スタンプシリーズ3作品】
・がんばるカエルくん
・サムライスタイル
・ふくろうくんのたのしい生活
【購入方法】
LINEスタンプショップ →「クリエイターズ」(カテゴリー) →「はらだつなお」で検索!
2016年〜2017年(来年)にかけてのNHK大河ドラマの主人公関連2作品が、原田維夫作品の装丁により刊行されました。
さすが歴史ノンフィクションのプロ、中江克己さんです。史実を追いかけたドキュメンタリータッチの作品ながら、随所に登場人物みずからが状況や判断を語るシーンが挿入されるなど、下手な物語をはるかにしのぐおもしろい作品となっています。
間違いなくおすすめです。ぜひご覧ください!
●真田丸の顛末:内容紹介
大坂冬の陣で大坂城に出城・真田丸を築き、押し寄せる徳川の大軍を相手にした真田信繁。難攻不落とされた真田丸での獅子奮迅の戦いぶりは家康をも震え上がれせ、義を重んじ忠義を尽くすその姿は「日本一の兵」とも称された。
本書は真田信繁が貫いた武士道の真髄とその戦いの日々に迫る。
●井伊直虎と徳川家康:内容紹介
井伊家存続のため、女ながらに城主として領地を守り、亡き許嫁の子・虎松(直政)を若き日の徳川家康に引き合わせることで、後の「徳川四天王」の基盤を築いた井伊直虎。
戦国の世を生き抜いた“おんな城主”の数奇な運命と、そこに見え隠れする徳川家康との知られざる深い縁を探る。
【中江克己さんプロフィール】
1935(昭和10)年、北海道函館生れ。思潮社、河出書房新社などの編集者や染織文化誌「藍」編集長を経て、ノンフィクション作家となる。江戸関係、染織関係を中心に著述を行なっており、主な著書に『お江戸の意外な生活事情』『江戸の遊歩術』『色の名前で読み解く日本史』『文様の名前で読み解く日本史』などがある。
タレントのいとうせいこうさんが司会をつとめるBS12の人気番組『せいこうの歴史再考 〜日本経済のターニングポイント TOKYO1964』』に出演しました。
番組は東京の1964年を経済的な観点から丸ごと再考する、というもので、東京・駒沢オリンピック公園内にある東京オリンピック・メモリアルギャラリーで番組の収録が行われました。
原田は、日本発のイノベーションとして東京オリンピックで開発され、世界中に広がっていた「ピクトグラム」を世界で初めて創出したデザイナーチームのメンバーの一人として当時の貴重な体験を語りました。
いとうせいこうさん、番組を見て応援メッセージをいただいた原田ファンの皆さん、BS12のスタッフの皆さん、駒沢公園メモリアルギャラリーの職員のみなさん、本当にありがとうございました!
2013年に堂々完結した、原田がもっとも作品を提供している作家さんのひとりでもある宮城谷昌光さんの代表作のひとつである『三国志』(全12巻)。この時代を生きた異能の才人たち十二人の評伝をまとめた『三国志 外伝』が10月10日に発売されました。
今回は、表紙の挿絵の作品のみならず、カバーやタイトル文字のデザインも原田維夫が手がけました。
かつて、1964東京オリンピックで、日本発の世界的なイノベーションとなった「ピクトグラム」のデザイナーとしても活躍した原田の面目躍如??です!
「三国志」の愛読者はもちろん、入門者にも最適な内容となっており、三国時代を生き抜いた12人の知られざる人生を描く異色列伝として大好評、発売中です。
原田のデザインとともに、ぜひ宮城谷さんの“三国志ワールド 外伝”をご堪能ください!
2016年9月28日、原田の作品が、装丁や物語の随所に使われている、宮城谷昌光さん著『呉越春秋 湖底の城/単行本第七巻』、『湖底の城/文庫版第五巻』が刊行されました。
原田と組む機会が最も多い作家さんのひとり、ご存じ宮城谷昌光さんの『呉越春秋 湖底の城 第七巻』(最新刊)が発売されました。
●単行本第七巻〜内容紹介 ※講談社さんホームページより:
宛出身の范蠡(はんれい)は12歳のときに家も家族も失う。彼はちょうど施氏を供の開、臼、雀中とともに訪れていたため、難を逃れたのだった。行くあてのない范蠡らは、父の親族の范季父がいるという越の会稽へ移り住む。范蠡は18歳の時に計然のもとで学び、ここで親友の種(のちの大夫種)を得て、二人は20代なかばにして太子・句践の側近となる。
国主・允常が没し、3年の喪に服していた句践。呉が攻め入ってくるという風聞を耳にし、范蠡と大夫種に真相を確かめさせる。風聞が真実だと分かり、越は来たるべき呉との戦いに向けて準備をととのえ、そしてついに戦となる――。兵力で劣る越は、奇襲を行い、見事勝利を収める。
闔慮のもとで栄えた呉は、名君を失い衰退へと向かっていくのだった。勝利を収めた越では、范蠡がその戦いの成果により邑を与えられ、句践の片腕となっていく.....
・・・副題は「衝撃告白!世界共通のマークがとんでもないモノに!?デザインで世界を変えた日本人!」。
1964の東京オリンピックで発明され、世界中に広まっていった日本発の一大イノベーション「ピクトグラム」。その開発の現場のまっただ中にいた原田維夫が当時の貴重な秘話を語りました。
今はあたり前となっているトイレを示す男女マークが、実は「犬がオシッコをしている図」になっていたかもしれなかった、サウナを示すピクトグラムがどうしても「焼身自殺」みたいな図になってしまう、世界的な発明を行ったにもかかわらずギャラは「ゼロ」だった、などなど、当時のリアルな様子をあますところなく語らせていただきました。
例によって、おもしろおかしく当時の要素を語る原田に好感いただいたようで、本サイトにもたくさんの反応をいただきました。ファンの皆さま、テレビ東京関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
※↓番組中の原田の写真です。ゲストの麻木久仁子さんが原田の作品を見て「見たことある!」・・・これは皆さんによく言っていただく言葉ですね。
古くは吉川英治、海音寺潮五郎、司馬遼太郎から、最近は宮城谷昌光さん、山本一力さん、宮部みゆきさん、その他の並み居る直木賞作家さんや学校の教科書などへも作品を提供してきた原田に対してしばしば頂戴する言葉なんです。
2016年6月9日、原田維夫とコンビを組むことがもっとも多い作家さんの一人、ご存じ、宮城谷昌光さんの司馬遼太郎賞受賞作品『華栄の丘』、同5月10日、第154回(2015年下半期)直木賞受賞作家の青山文平さんの最新作『半席』が刊行されました。
古代中国の名宰相であり、乱世において争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得ようとした小国・宋の名宰相「華元」の生涯をさわやかに描き出した『華栄の丘』、そして、分別のある侍たちの心の葛藤、ゆずれぬ思いを練達の筆致で綴った本格武家小説『半席』、ともにゼッタイのおすすめです。
原田の作品とともに、ぜひお楽しみください!!
1964東京オリンピックにデザイナーとして参加した原田維夫が、当時、リアルタイムで見てきた情景をセピア調で再現した「東京オリンピック2020応援シリーズ」の特設ページを開設しました。
目を閉じると今も心に浮かんでくる数々の名シーンをモチーフとして、当時の日本選手の活躍ぶりを再現してみました。
原田の力作の数々をぜひご堪能ください!
2016年2月23日、白金高輪にある原田工房にて、テレビ朝日『TOKYO応援宣言』の収録が行われ、番組で活躍するスポーツコメンテーター、松岡修造さんから取材を受けました。
当日は、原田がデザイナーとして参加した「1964東京オリンピック」で開発され、世界に広まっていった「ピクトグラム」について、約1時間にわたり、松岡修造さんと熱く、大いに語り合いました。
この模様は「3月5日(土)24:15」からテレビ朝日系列『TOKYO応援宣言』で放送されます。
みなさん、ぜひご覧ください!!
※↓収録後に松岡修造さんと記念撮影。松岡さんと原田は意気投合し、収録後も話は尽きないのでした(写真上段左から2枚目)。
写真3・4枚目は当日、応援に駆けつけた原田の愛娘・桜さん(お孫さんではありません!)。
5枚目の右は、当日の企画をしてくださったテレビ朝日スポーツ局の坂井由里子さん(原田夫妻&お嬢さんとともに記念撮影)。6枚目は原田のアドバイザーをつとめる、明治大学/株式会社ジェイ・ティー・マネジメント社長の田中 純さん。
※詳しくは「過去のトピックス:その3」をご覧ください。
10月9日(木)、原田維夫が、NHK総合『ひるまえほっと』(11:05〜)に生出演しました!
今週から来週にかけて『ひるまえほっと』は、オリンピック特集で盛りだくさん。1964東京オリンピックでピクトグラム・デザイナーとして活躍した原田は、当時の開発秘話やこれからの若いデザイナーに期待することなど、たっぷり時間をいただき、あますところなく語らせていただきました。
※写真をクリック拡大してご覧くたさい。
放送直後から、「見たよ」メールや電話が殺到しました。
ファンのみなさん、作家さん、編集者さんなど業界関係者のみなさん、応援ありがとうございました!
何よりも、松尾さん、三好アナ、小林チーフプロデューサー、松野ディレクターほか『ひるまえほっと』のスタッフのみなさんには、このうえない機会を与えていただきました。ありがとうございました!
※右写真→:生放送中、熱心に原田に問いかけ、ピクトグラムについてさらに深く掘り下げようとする三好アナ。
うしろには、当時、原田たちが開発し世界最初のピクトグラムとなった成果の一覧が見えます。
←※左写真:本番3〜4分前、おどけてみせる原田。緊張感ゼロ??
・・・これも、取材から当日まで、まるで娘(孫?)のように世話を焼いてくださった松尾さん(右)のおかげですね。
※右写真→:放送終了後に記念撮影。右から二人目は、原田の支援者・アドバイザーをやっていただいている田中 純さん。
イノベーションの専門家・事業家として、社会イノベーションの観点からピクトグラムを説明いただくなど、今回のNHKさんからの取材・企画に多大なご協力をいただきました。
NHKさんのために、当時のピクトグラムの開発現場を版画作品にするアイデアを出していただいたのも田中さんです。
※台風等の影響を考慮し、10/6 → 10/9へと出演日程が変更になりました。
※10/10(金)NHK-BS『オリンピックをデザインした男たち』にも原田が出演します。
原田維夫が、10月9日(木)のNHK総合『ひるまえほっと』(月〜金11:05〜11:54)に「生出演」することになり、事前の打ち合わせとして、9月30日に、番組のレポーターをつとめるNHK首都圏センターの松尾衣里子(まつおえりこ)さん(写真右)から取材を受けました。
※詳しくは「過去のトピックス:その3」をご覧ください。