2016年6月9日、原田維夫とコンビを組むことがもっとも多い作家さんの一人、ご存じ、宮城谷昌光さんの司馬遼太郎賞受賞作品『華栄の丘』、同5月10日、第154回(2015年下半期)直木賞受賞作家の青山文平さんの最新作『半席』が刊行されました。
古代中国の名宰相であり、乱世において争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得ようとした小国・宋の名宰相「華元」の生涯をさわやかに描き出した『華栄の丘』、そして、分別のある侍たちの心の葛藤、ゆずれぬ思いを練達の筆致で綴った本格武家小説『半席』、ともにゼッタイのおすすめです。
原田の作品とともに、ぜひお楽しみください!!
今年も銀座・伊東屋さんで、原田維夫の木版画展が開催されます。
イタリアの教会から愛らしい招き猫まで、今回はバラエティに富んだ原田の作品を存分にお楽しみいただけます。
みなさま、銀座にお越しの際は、ぜひお出かけくださいね!
●期間:2016年5月1日(日)〜5月19日(木)
・月-土 10:00〜20:00
・日曜・祝日 10:00〜19:00
・最終日 18:00まで。
●銀座・伊東屋 アクセス
http://www.ito-ya.co.jp/ginza/
モーターファン誌などで知られる三栄書房さんの主力誌のひとつ『カースタイリングVol8』の新連載「HMI(Human Machine Interface)を考えよう 第1回」に原田維夫が登場しました。
題して「ピクトグラムとクルマ」。
「ピクトグラムとは、ダイレクトに人に訴えるもの」とは、1964年の東京オリンピックで世界初となるピクトグラムを生み出したチームのメンバーであった原田の定義ですが、
カーデザインも、一大イノベーションとして世界に広まったピクトグラムの精神に学ぶところがあるのではないか、といったデザインの本質に迫る考察が、原田のインタビューを軸になされており、たいへん興味深い内容となっています。
「目で見てわかる、のがピクトグラムの思想とはいえ、やはり補助的に文字も併記しようと思うことはなかったのか?」との質問に、「いや、文字を入れたら負けのような気がしたので、それは、一切考えませんでしたね」と応じる原田。
デザインの本質を世に伝えてきた同誌ならではの鋭い問いかけもあり、原田も、いつにも増してイキイキとインタビューに答えています。
また、一昨年、NHKさんの番組「ひるまえほっと」へ生出演(2014年10月)するときに作成した作品「1964年東京オリンピック デザイン部・シンボル部会のある一日」も、まるまる1ページを使って大きく掲載いただいています。
同誌には、ほかにもデザインにまつわるさまざまな情報が満載されており、クルマのデザインがこんなにも美しく、また深いものであったということが改めて実感できる内容になっています。
「カースタイリング」誌、絶対におすすめです。
原田へのインタビューともども、ぜひ実際に手にとってご覧ください!
1964東京オリンピックにデザイナーとして参加した原田維夫が、当時、リアルタイムで見てきた情景をセピア調で再現した「東京オリンピック2020応援シリーズ」の特設ページを開設しました。
目を閉じると今も心に浮かんでくる数々の名シーンをモチーフとして、当時の日本選手の活躍ぶりを再現してみました。
原田の力作の数々をぜひご堪能ください!
2016年2月23日、白金高輪にある原田工房にて、テレビ朝日『TOKYO応援宣言』の収録が行われ、番組で活躍するスポーツコメンテーター、松岡修造さんから取材を受けました。
当日は、原田がデザイナーとして参加した「1964東京オリンピック」で開発され、世界に広まっていった「ピクトグラム」について、約1時間にわたり、松岡修造さんと熱く、大いに語り合いました。
この模様は「3月5日(土)24:15」からテレビ朝日系列『TOKYO応援宣言』で放送されます。
みなさん、ぜひご覧ください!!
※↓収録後に松岡修造さんと記念撮影。松岡さんと原田は意気投合し、収録後も話は尽きないのでした(写真上段左から2枚目)。
写真3・4枚目は当日、応援に駆けつけた原田の愛娘・桜さん(お孫さんではありません!)。
5枚目の右は、当日の企画をしてくださったテレビ朝日スポーツ局の坂井由里子さん(原田夫妻&お嬢さんとともに記念撮影)。6枚目は原田のアドバイザーをつとめる、明治大学/株式会社ジェイ・ティー・マネジメント社長の田中 純さん。
3月19日(土)、原田維夫お得意の??春画とトークショーがたっぷり楽しめるイベント「落語と春画に見る花街・浅草 〜春色のみぎり 粋な大人の心象風景〜」が、浅草三業会館で開催されます。
原田の春画は、知る人ぞ知る「金瓶梅」、川上宗薫さんがむかし「夕刊フジ」に連載した好色物の数点をはじめ、今回のイベントのために描いた「木版画・秘本 日本昔ばなしより」という、日本の昔ばなしを、原田流に色っぽく、悩ましく解釈した「秘蔵」の作品をいくつも展示します。
特に今回は、「桃太郎」「猿蟹合戦」「安寿と厨子王」「一寸法師」「浦島太郎」「鶴の恩返し」など、日本の子どもたちに長く愛されてきた代表的な日本の昔ばなしを好色ものする、といった、日本中のよい子のお父さんお母さんさんたちを敵に回しかねない暴挙???に挑戦しています。
もちろん、日頃より原田を応援してくださるファンの皆さまのために、会場に隣接した展示室にて、原田が制作した作品の展示と販売も行います。
当日は「18禁」、われわれオトナだけの一日です。
早春の土曜の午後を楽しい落語と春画と原田のトークショーで、のんびりお楽しみください!
※↓イベントのチラシ。2回のクリックで大きく拡大され内容をお読みいただけます。右ページ中央の写真が原田、その右横には原田の「作品(春画)」の一部が。こちらもぜひ拡大してご覧ください。
原田とご縁が深い作家・梶よう子さんの作品「ヨイ豊(とよ)」が今回の直木賞にノミネート。
以前に梶さんの作品「連鶴」での連載と、その作品の単行本へも作品を提供させていただいたご縁で、賞の発表を各社の編集者のみなさんといっしょに居酒屋で待たせていただくことに相成りました。
さて当日、発表のある午後7:30〜20:00までの間は原田もドキドキしっぱなし。思わず(いつもどおり??)お酒がすすんでしまいました。
そして、結果的には残念っ!!!なことになってしまいました…が、考えてみれば、ノミネートされるだけでも、とてもスゴくて素晴らしいことです。
梶さんは、これからも直木賞を受賞されるチャンスは十分にある方ゆえ、その余裕も少しだけ手伝ってか、ハラハラ・ドキドキしながらも、一方で、編集者のみなさんとの新年会のようでもあり、結構楽しんでしまった原田なのでした。
1月11日月曜日、今年最初の祝日に、戸田公園内にある戸田ボートのコースで行われた「東大vs一橋大」のボート対抗戦があるイベント「初漕ぎ」に招待されていってきました。
東大OBでも一橋大OBでもない原田がなぜ招かれたかといいますと、以前から懇意にさせていただいている東大ボート部OBである文春社の編集者・Kさんが同大ボート部・淡青会の理事長をやられており、そのKさんより、ボート部の記念用の日本酒ラベルを「ぜひ版画で」という依頼があり、対抗戦のイベントの1つとしてその版画を使ったお酒のお披露目会があったからなのです。
昨年の11月頃から、Kさんをはじめ3人のOBの方々と宇都宮の酒蔵「惣誉酒造(株)」さんにうかがい(写真にあるのが惣誉酒造さんのお酒と酒蔵です)、試飲等を行ってきました。
下の写真にある、まさに淡い青色の絵がそのお酒に使われたラベルの版画のサンプルで、ラベルの文字ももちろん原田のものです。
サントリーさんをはじめとする飲料メーカーのお仕事をさせていただいた経験は何度もあるのですが、今回は、お酒のラベルにもかかわらずスポーツがモチーフで、しかも八人の漕ぎ手をダイナミックに描かねばならないというチャレンジがあったりして、少なからず苦戦してしまいました。
でも、お披露目の瞬間、皆さんの笑顔を見ることができて結構な好評もいただいたとき、そんな苦労などどこかへ吹き飛んでしまいましたね。
「室内楽への誘い 加藤知子カルテット ~版画家 原田維夫氏を迎えて~絵と音楽」
原田の作品をバックに、原田の実弟で国際的なチェリスト・原田禎夫をゲストメンバーに含めた「加藤知子カルテット」が珠玉の演奏を行いました。
原田にとってもまったく新しい試みでしたが、楽曲と版画作品がからみあって幻想的な雰囲気を醸し出し、ご来場いただいた皆さまには大好評だったようで、ほっとひと安心です。
●講演内容
・公演日:2015/12/3(木)
・公演時間:開演19:00
・公演会場:宮崎県立芸術劇場 演劇ホール
●プログラム
モーツァルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 K502
ラヴェル:弦楽四重奏曲
ブラームス:ピアノ五重奏曲 作品34
●参加メンバー
加藤 知子(ヴァイオリン)
店村 眞積(ヴィオラ)
原田 貞夫(チェロ) ※原田の実弟、国際的なチェリスト:
川田 知子(ヴァイオリン)
加藤 洋之(ピアノ)
立山 周平(日本画家)
原田 維夫(版画家)
●下記のギャラリーについて
・2度目のクリックで、画像を大きく拡大してご覧いただけます。
・上段の作品、下段のコンサートシーンともに左から第一楽章〜第四楽章となります。
・当日使われたものと同じ版・図柄の作品(以下の写真をご参照)を
各「¥68,000(税込)」でお分けしております。お気軽にお問い合わせくだい。
11月28日(土)、29日(日)の二日間、金沢で行われた「ざぶん賞」の授賞式に出席してきました。
ざぶん賞実行委員会 顧問の馳浩氏が、このたび文部科学大臣に就任され、大臣名で「ざぶん特別大賞」を出していただくことになったばかりか、授賞式にも出席していただき、これまでにもまして華やかで活気のある授賞式となりました。
受賞者のみなさん、ほんとうにおめでとう!!
-----春秋戦国時代の大国、呉と越の興亡を題材に著した超大作『呉越春秋 湖底の城』。
「小説現代」誌上で好評連載中の同作は、この九月で単行本が第六巻、文庫が第四巻を数えるまでになっている。
このコーナーでは、文庫本第四巻までの主要登場人物たちとその相関図を詳述しよう。
構成・松木淳/画・原田維夫(IN★POCKET、講談社、2015年9月号より)----
写真左から「湖底の城 第四巻」(2015年9月15日発売)、「IN★POCKET 2015年9月号」(同日発売)と特集ページの抜粋です。
われらがヒーロー「伍子胥」を取りまく個性豊かな人物たちとその関係がわかりやすく解説されています。「湖底の城」ファンはもちろん、呉越ファンも絶対に「買い」ですよ!
原田が実行委員をつとめる、こどもたちといっしょに自然の大切さを考えていくプロジェクト「ざぶん賞」で、実行委員長をつとめておられる東大名誉教授の月尾嘉男(つきおよしお)先生をひさしぶりに訪問し、旧交をあたためてきました。
月尾先生は、テレビ朝日「報道ステーション」やTBS「ニュースバード」などでのコメンテーターとしても活躍されており、お顔やその気さくなお人がらをご存じの方も多いと思います。
この日は、原田が前回の東京オリンピックに、ピクトグラムのデザイナーとして深くかかわったこともあって、国立競技場やエンブレム問題に関する話題から、最近のお互いの近況、はては「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターの話まで、とても盛りあがりました。
加えて、月尾先生には、2020年の東京オリンピックにむけた原田の創作活動を強力に支援していただいており、いつものことながらこの日も、実に有益なアドバイスをたくさんいただいたのでした。
先ほどテレビを観ていたら、2020年の東京オリンピックに使われる予定のエンブレムが、結局、使用中止になったというニュースをやっていました。
以前、漫画家のやくみつるさんが、今回のエンブレムを「(日本のグラフィックデザイナーの草分けである亀倉雄策先生が創作された)1964年のあのエンブレムの年号のみ、2020に変えるだけでよいのでは?」「あれ以上のものができるわけがなく、寸分の隙もなかった」と絶賛、「使い回しで良い」と話しておられました。
これぞ日本人がほこる「もったいない」の精神、わたしも大賛成です。あのすばらしいエンブレムを再利用することによって、かえって世界でも話題になるのではないでしょうか。
さらには、いつの時代もシンプル・イズ・ベスト。その証拠に、前回の1964オリンピックで生まれたピクトグラムの数々が、いまも社会に溶けこむかたちで立派に使われているではありませんか。
みなさん、いかがでしょう?
原田の作品が、中学校で使用される国語の教科書に掲載されることになりました。
平成28年度4月から使用される三省堂「現代の国語」の芥川龍之介・作「トロッコ」、および東京書籍「新編 新しい国語」の菊池寛・作「形」の二作品に版画を提供しています。
長きにわたり日本の文壇史に残る作家さんと仕事をしてきた原田に対し、ここ何年か、教科書で名門の各社さんから作品提供の依頼が続いています。また、静岡にある名門女子大学系列の女子高校さんにおいては、教科書の物語をより深く味わうため、原田の実物の版画が授業で使われるなど、微力ながら、中学や高校の教育にも貢献させていただいています。
写真は、上段左から三省堂「現代の国語」とその掲載作品、東京書籍「新しい国語」とその掲載作品です。
※二度クリックで、文字が読めるほど大きく拡大してご覧いただけます。
2013年7月から2015年2月まで毎日新聞で連載され、原田が挿絵を担当してきた、宮城谷昌光さん作『劉邦』(上中下巻)が単行本になりました。
表紙のみならず、各章にも原田の代表的な作品が使われています。
もちろん、ストーリーは天下一品。宮城谷さんならではの解釈による劉邦が丁寧かつダイナミックに描かれており、宮城谷ワールド全開、といった感じで、最初から最後まで楽しめることうけ合いです。
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一人の男の信念に、綺羅星のごとき才が集結す。中華全土を巻き込んだ、最強のライバル対決が始まる!
中国史を代表する名君・劉邦の活躍を、歴史小説の大家が鮮やかな筆致で描き出す傑作長編。秦末の混乱期における劉邦と仲間たちの挙兵から、天下を分ける項羽との決戦まで、圧巻のスケールで展開!
酒好きで女好き、一介の地方役人に過ぎなかった劉邦が、なぜ中華全土を統一する王となるに至ったのか。稀代の英雄譚!
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ぜひご覧ください!
2015年8月21日(金)、東京都内のホテルで行われた第153回芥川賞・直木賞の贈呈式、懇親パーティーへ行ってきました。
直木賞の受賞請負人?(※)といわれる原田としては、毎年この時期になるといてもたってもいられず、忙しい中、思わず仕事を放り出して??駆けつけてしまいました。
(※関係者の一部で、原田が作品を提供すると、その作家さんが直木賞を受賞するというジンクスがあるのです。たとえば山本一力さん、安部龍太郎さん等々。エピソードについては「リンク集」をご覧ください)
写真は、芥川賞を受賞した羽田圭介さん(29)、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん(35)、直木賞を受賞した東山彰良さん(46)です。みなさん、受賞、本当におめでとう。
贈呈式のあとの懇親パーティーでは、いつもどおり、顔なじみの編集者や宮部みゆきさんをはじめとする作家のみなさんと楽しくお話させていただき、毎年のことながら充実した時間を過ごすことができたのでした。
●梶よう子・作『連鶴』祥伝社 (2015/7) 内容紹介
一枚の紙から二羽から百羽近くまで、四十九通りもの折り方がある繋がった千羽鶴“連鶴”。桑名藩に伝わるその折り鶴は女子の遊びではなかった。
大政奉還から王政復古へと向かう幕末の動乱の中、親藩・桑名藩士として最後まで生きる道を選んだ速見丈太郎は、商家の婿養子となり「藩を捨ててくれ」と言い残して消えた弟・栄之助に思いを込めて、久方ぶりに連鶴を折った。信じる道が異なろうとも、我らは兄と弟なのだと―。
親藩・桑名藩士として身命を賭す兄と商家の婿養子となった弟。幕末維新の激動は、二人に何を問い、いかなる明日を見せるのか?気鋭の女流作家が初めて幕末維新に挑んだ感涙必至の野心作!
●山本一力・作『龍馬奔る 少年篇』角川春樹事務所 (2015/8)内容紹介
龍馬は桁違いに大きなことを成し遂げるために、世にふたつとない強い星を背負って生まれてきた。
龍馬に託された大事を成し遂げるためには、龍馬自身が真の男であることが不可欠だ。そのためには切磋琢磨し、男の器量を磨くことだ。男ぶりを磨くための絶好の稽古場が室戸岬の鯨組だ。
勇魚と呼ばれるクジラと、鯨組の漁師が文字通りに命を賭して闘うのが鯨漁。それを龍馬に見せてやってくれ。そして龍馬に叩き込んでくれ。うかつに闘いは始めるな。ひとたび戦端を開いたのちは、かならず相手を仕溜めよ。それができなければ、我が命を落とすと心得よ、と。八郎右衛門はこれらのことを龍馬に伝えてほしいと丹吾朗に託していた.....
文具の老舗、ご存じ銀座の伊東屋さんにて、6/1(月)〜6/30(火)までの一ヶ月にわたり、原田維夫の個展が開催されます。
※8〜9日のみ改装工事のため、全館休業となりますので、ご注意ください。
伊東屋さんの画材売場を使った展示となるため、作品数は15〜20点くらいの小じんまりとしたものとなりますが、そのぶん選りすぐった原田の作品の数々をお楽しみいただけます。
銀座にお出かけに際は、ぜひお立ち寄りくださいね!
新潮社の『波』、2015年5月号に、宮城谷昌光さん著『随想・春夏秋冬』についての原田の書評が掲載されました。
宮城谷さんは、原田とお仕事をさせていただく機会がもっとも多い作家さんのひとりで、お付き合いも長いのですが、このご著書には、原田も知らなかった、作家として世に出られるまでのさまざまなご苦労がつづられています。
原田の書評とともに、宮城谷さんのご著書もぜひご覧くださいね。
生きることのすべてが、小説に繫がっていた。
歴史小説の大家が半生を回想する自伝的エッセイ集。
※記事の写真画面を「2度クリック」ください。十分に読める大きさに拡大いただけます。
2013年7月21日の開始より、およそ1年半にわたり毎日新聞で大好評のうちに連載を続けてきた宮城谷昌光・作/原田維夫・画『劉邦』が、本日、最終回をむかえました。
連載中は、多くのファンの皆さまからはげましの言葉やさまざまな感想をいただき、また、多くの方々にお気に入りのシーンの作品もお求めいただき、あらためて深くお礼申し上げます。
引きつづき『劉邦』の作品はすべて「劉邦ギャラリー」で公開しています。板に魂を吹き込む版画家・原田維夫が、持てる力のすべてを注ぎ込んだ作品の数々をぜひお楽しみください!
2015年2月10日、原田維夫の作品がカバーを飾る、山本一力さんの『花明かり 深川駕籠』の文庫版が祥伝社より発売されました。
一力さん自らおすすめの疾走感あふれる深川シリーズ第三弾、ぜひご覧ください!
●本の内容(祥伝社ホームページより):
作者一押し。新太郎と尚平が駆ける。駆ける。
感涙の桜見物が、一転“千両”を賭けた早駕籠勝負に!
・・・満開を迎える深川大横川(ふかがわおおよこがわ)の桜並木。駕籠舁(かごか)きの新太郎(しんたろう)と尚平(しょうへい)は、庄兵衛(しょうべえ)とおよねの老夫婦を花見に招待した。
余命わずかなおよねの望みをかなえるためだった。翌日、桜を楽しむ新太郎たちに、千住(せんじゅ)の駕籠舁き寅(とら)とその客が早駕籠勝負をけしかけてきた。我慢を重ねた新太郎だったが、やがて、勝負をうけることに。だが、賭け金が千両だったことから──胸のすく第3弾!
原田ともっとも組む機会が多い作家さんのひとり、宮城谷昌光さんの作家生活25周年をお祝いするパーティに参加してきました。
当日は、歌手で俳優の吉川晃司さん、作家の宮部みゆきさんらの挨拶があり、大勢の人でいっぱいで、改めて宮城谷さんの人気のすごさを再認識させられるようなすばらしい会でした。
その後、みなさんとカラオケの二次会にくり出し、ひさしぶりに宮部さんや諸田玲子さんらと歓談。わたしも、わが父・原田喜一が作曲した「加藤隼戦闘隊」を唄わされるハメに…
父親がつくった曲とはいえ、これを唄うのはなんと十数年ぶり。音楽一家※出身者の面目躍如とがんばったのですが、音程をはずしっぱなしで、最後はちょっと残念な結果??に終わってしまいました(苦笑)。
それはともかく、当日は多くの作家さん、アーチストさん、出版社の方々と楽しく会話をさせていただき、とてもハッピーな一日となったのでした。
※父・原田喜一はもとNHK交響楽団のチェリストで作曲家。実弟の原田禎夫も国際的なチェリストとして世界の舞台で活躍しています。
1964年の東京オリンピックからちょうど50年にあたる2014年10月10日(金)、原田維夫が出演したNHK-BS1『1964から2020へ オリンピックをデザインした男たち』が放送されました。
1964年の東京オリンピックにピクトグラム開発プロジェクトのメンバーとして参加した原田維夫が、当時のようすを、まさにオリンピックをデザインしたメンバーのひとりとして熱く語りました。
※画像をクリックで拡大してご覧ください。
きのう9日のNHK総合『ひるまえほっと』生出演につづき、早速、「見たよ」メールや感想が続々とよせられています。
ご感想をいただいたファンのみなさま、作家さんや編集者さんなど業界関係者のみなさま、応援ほんとうにありがとうございました!
←※左写真:最年少の若手デザイナーとして参加した当時のエピソードや写真が紹介されました。
※右写真→:このプロジェクトには、グラフィック・デザイナーの草分け・田中一光さん、日本のデザイン文化を切りひらいた第一人者の横尾忠則さん、
「日本のエッシャー」として知られる福田繁雄さん、鬼才イラストレーターとして名高い宇野亜喜良さん、
トリスのキャラクターでおなじみの柳原良平さん、
緻密な文化・歴史考証とダイナミックな作風で、版画による文学の挿絵という分野を確立した原田維夫など、のちに、その道の第一人者となるメンバーが何人も参加していたのです。
10月9日(木)、原田維夫が、NHK総合『ひるまえほっと』(11:05〜)に生出演しました!
今週から来週にかけて『ひるまえほっと』は、オリンピック特集で盛りだくさん。1964東京オリンピックでピクトグラム・デザイナーとして活躍した原田は、当時の開発秘話やこれからの若いデザイナーに期待することなど、たっぷり時間をいただき、あますところなく語らせていただきました。
※写真をクリック拡大してご覧くたさい。
放送直後から、「見たよ」メールや電話が殺到しました。
ファンのみなさん、作家さん、編集者さんなど業界関係者のみなさん、応援ありがとうございました!
何よりも、松尾さん、三好アナ、小林チーフプロデューサー、松野ディレクターほか『ひるまえほっと』のスタッフのみなさんには、このうえない機会を与えていただきました。ありがとうございました!
※右写真→:生放送中、熱心に原田に問いかけ、ピクトグラムについてさらに深く掘り下げようとする三好アナ。
うしろには、当時、原田たちが開発し世界最初のピクトグラムとなった成果の一覧が見えます。
←※左写真:本番3〜4分前、おどけてみせる原田。緊張感ゼロ??
・・・これも、取材から当日まで、まるで娘(孫?)のように世話を焼いてくださった松尾さん(右)のおかげですね。
※右写真→:放送終了後に記念撮影。右から二人目は、原田の支援者・アドバイザーをやっていただいている田中 純さん。
イノベーションの専門家・事業家として、社会イノベーションの観点からピクトグラムを説明いただくなど、今回のNHKさんからの取材・企画に多大なご協力をいただきました。
NHKさんのために、当時のピクトグラムの開発現場を版画作品にするアイデアを出していただいたのも田中さんです。
※台風等の影響を考慮し、10/6 → 10/9へと出演日程が変更になりました。
※10/10(金)NHK-BS『オリンピックをデザインした男たち』にも原田が出演します。
原田維夫が、10月9日(木)のNHK総合『ひるまえほっと』(月〜金11:05〜11:54)に「生出演」することになり、事前の打ち合わせとして、9月30日に、番組のレポーターをつとめるNHK首都圏センターの松尾衣里子(まつおえりこ)さん(写真右)から取材を受けました。
10月6日の週の『ひるまえほっと』では、一週間まるごと「東京オリンピック」が特集されます。原田は、ピクトグラム(=デザイン記号)が開発され、世界に普及するきっかけとなった「1964東京オリンピック・デザインプロジェクト」にデザイナーとして参加※した希少な経験をもつアーチスト、ということで、当時のピクトグラム開発秘話などについて語る予定です。
※原田本人の主張(?)を申し上げておきますと、当時のデザイナーの中では「もっとも若手」だったそうです(笑)。
ちなみに、原田は、もともと取材の依頼が少なくない人間ですが、日本のデザイン・ルネッサンスとなった「1964東京オリンピック・デザインプロジェクト」に参画したということで、以前にもまして、あちこちで引っぱりだこで、“ひとりオリンピック景気”状態です。
10月10日(金)21:00から放送のNHK-BS『オリンピックをデザインした男たち』にも出演するので、こちらもぜひご覧くださいね!
※国会中継等で、番組内容に変更(後日の録画放送など)が生じる場合があります。
2014年7月現在、「小説NON」に連載中の梶よう子さんの小説『連鶴』にさし絵を提供しています。
少し前の話ですが、先日の6月20日に、梶よう子さん、NONの編集ご担当のFさんと3人で、川崎で楽しい飲み会をやりました。
その席で、梶さんに「連鶴」のことをお尋ねしたところ、連鶴とは折り紙の一種で、一枚の紙からできている複数の鶴がつらなった折鶴のことで、うすい紙に切込みを入れて折るのだそうです。
かつては連鶴のことを「千羽鶴」と呼んでいたようで、江戸時代にはすでにいくつかの種類の折り方が確立していたとのこと。なんと一枚から100羽を折り出した作品もあるようです。
折り方を解説した本(下記※)なども出ているようですね。
ぜひ一度チャレンジしてみたいものです。
池田 総一郎 日貿出版社 2012年
※「つなぎ折鶴の世界(改訂版) 連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』」
岡村昌夫 本の泉社 2006年
2014年5月27日発売の『月刊スピリッツ7月号』で、最澄、空海を題材にした、おかざき真里さんの新連載「阿・吽」(あ・うん)がはじまりました。
連載開始にあたり、最澄と空海を解説したページに、原田の作品が掲載されました。空海が建立した「高野山 金剛峯寺」と、最澄が修行を行い、彼が点火したのち1200年経った現在も燃え続ける灯りが保存されている「比叡山 延暦寺」の画の2点です。
日本の歴史・建造物に精通した原田維夫ならではの、和のテイストにあふれ、静寂と奥行きが感じられる優雅なタッチの作品となっています。
おかざき真里さんの本編とあわせて、ぜひご堪能ください!
2014年4月4日、原田の実弟で国際的に活躍するチェリスト、原田禎夫(はらださだお)のリサイタルに行ってきました。
題して「原田禎夫 チェロ・シリーズ vol.6 原田禎夫 チェロ・リサイタル~ベートーヴェンを弾く」。
東京文化会館ホールで催されている「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2014」の一環として行われているものですが、2012年からスタートしたこのシリーズも、今回のvol.6でいよいよ最終章をむかえました。
万感の思いを込めてわが弟・禎夫が奏でる「ベートーベン・チェロソナタ2番、4番、5番」を心から堪能してきました。
彼が東京クヮルテットに在籍していたドイツ時代に出会って以来、しばしば共演してきた加藤洋之さんのピアノも絶妙で、世界的な奏者であるふたりが織りなす美しいソナタの調べに身をゆだねた、何とも心地のよい春の一夜でした。
●演奏曲目
チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 op.5-2
チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 op.102-1
チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 op.102-2
●原田禎夫 チェロ・シリーズ vol.6
2014年3月12日付の毎日新聞・朝刊の投書欄に掲載された記事です。
現在連載中の「劉邦」(宮城谷昌光・作、原田維夫・画)についてのものですが、作者の宮城谷さんと原田の労をねぎらっていただき、原田が提供している画について、特におほめの言葉をいただいています。
何よりもうれしいのは、投稿者の方が、みずから音読という方法を見つけて「劉邦」をさらに積極的に楽しもうとしてくださっている、ということですね。
日々連載を続ける私たちにとって、こうしたメッセージはこのうえない励みになります。
投稿者さま、そして記事を掲載していただいた毎日新聞社さん、ほんとうにありがとうございました。
先日の1月28日、2002年の直木賞作家で、原田と組む機会がもっとも多い作家さんのひとり、山本一力さんと奥さまに昼食に招待していただき、豪華でこのうえなくおいしい天ぷら料理をご馳走になってきました。
小さかくてかわいかった一力さんのお子さんお二人も、いまや大学生と大学受験生とのこと。当時は親しみを込めて名前だけで呼んでいたのですが、いまや君(クン)をつけて呼ばないといけない年齢になってしまったようです。
...一力さんと出会って早や十余年、時がたつのが早すぎる感じですね。楽しいひと時でしたが、ちょっとしみじみとしてしまいました。
山本一力さんとのエピソードについては、「リンク集~原田の友人たち」もぜひご覧ください。いつもまっ先に原田の個展にかけつけてくださる一力さんの温かくて義理がたいお人がらを感じていただけると思いますよ。
10月27日(日)、原田維夫が、所ジョージさんが司会するTBSのテレビ番組【スパニチ!ニッポンの出番!】(14:00~)に出演しました。
原田が、若手アーチストとして、現在は世界中で使われているピクトグラムを初めて開発し、その後のオリンピックやデザイン界のみならず、社会生活や都市計画にまで大きな影響を与えたといわれる「東京オリンピック1964デザインプロジェクト」に参加した当時のようすを語りました。
...あらためて、皆さん、「ピクトグラム」ということばをご存知でしょうか。
下の写真にあるように「公共空間の案内などに使用される図記号」のことで、現在は街中でごく普通に見られるものですよね。
でも、じつはピクトグラムは、「東京オリンピック1964デザインプロジェクト」で初めて開発され、その後世界に普及したものなのです。
(だれもが知っている「トイレの男女マーク」は、じつはこのプロジェクトから生まれたものなんですね)
ピクトグラムの発明は、まさに世界のデザイン界に革命を起こし、あまねく社会に影響をあたえた一大イノベーションだったわけですが、原田は同プロジェクトにおける開発チームのメンバーとして活躍したのです。
番組では、原田の回顧をもとに、悪戦苦闘した当時のエピソードの数々が取りあげられ、再現シーンもいくつか紹介されたのですが、放送直後から、ファンや関係者の皆さまから「元気をもらった」「感動した」といった内容のお電話やメールをたくさんいただきました。
番組をご覧いただいた皆さま、ほんとうにありがとうございました。
これからも原田維夫への応援をぜひよろしくお願いいたします!
原田維夫公式サイト管理人より
※↓主なシーンを抜粋しました。ぜひご覧ください(クリックで拡大いただけます)。